木曽路からの帰り道

生きていてほしいと願うひとがいる

あー、生きててくれた と安堵するとき

自分のこれまでも、すとん と腑に落ちるような

喜びがある

 

2年ぶりに逢ったそのひとは

すこし痩せてて

すこしはしゃいで

すこし歩き疲れて

でも生きていた

首に手を当てて笑う癖はそのままに

 

木曽路からの帰り道

これまでの日々が

またスッと腑に落ちてゆく

 

じんわりとこころに染みてゆく

これが生きているということか

 

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